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LiveRampがHabuを買収し、データコラボレーションの可能性を拡大へ

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  • 世界中のあらゆるクラウドとウォールドガーデンを横断するデータコラボレーションを実現し、業界をリードする統合プラットフォームを構築
  • 戦略的にコラボレーションネットワークを拡大し、コア・アイデンティティとコネクティビティ・ソリューションのさらなる導入を推進
  • 今年度の第3四半期(速報値)の売上高および営業利益は事前予想を超える見通し

データコラボレーションプラットフォームのリーディングカンパニーであるLiveRamp® (NYSE: RAMP)は本日、データクリーンルームソフトウェアプロバイダーであるHabu社をキャッシュおよび株式取引で約2億ドルで買収する正式契約を締結したことを発表しました。この買収により、あらゆるクラウドとウォールドガーデンにまたがるグローバルなデータコラボレーションを大規模に提供する能力を拡大させ、顧客の課題を解決するとともに、計測や アナリティクスの有用な活用を実現します。

世界的なブランドやメディア企業は、Habuのテクノロジーを利用して、ファーストパーティーの顧客データをビジネスパートナーやパブリッシャーと安全に共有し、より効果的でパーソナライズされたマーケティングを実現しています。

企業は膨大なデータを抱え、最も先進的な企業でさえ、そのデータの価値を十分に理解することは困難であると感じています。今日では、データは依然として業務上分断された状態にあり、社内で活用することはもちろん、社外のパートナーとの連携も難しくなっています。LiveRampとHabuの組み合わせは、データを接続し、プライバシーとガバナンスの規約を守りながら、あらゆるクラウド、ウォールドガーデン、クリーンルーム環境でデータを相互活用できるようにすることで、このような構造的な課題解決をサポートします。

LiveRamp社最高経営責任者のScott Howeは、「LiveRampは、次世代データコラボレーションを実現し、卓越したブランド価値とビジネス価値を提供します。今回の買収により、顧客が必要とするあらゆるプラットフォームやパートナーにおいて、データをシームレスに接続し、分析を深めることで、インサイト、ユースケース、そして収益の柱を引き出すことができるようになります。

Habuは我々のビジョンに共感しており、両社が協力することで、より多くのグローバル企業が革新的なデータコラボレーションのメリットを得られるよう支援します。」と述べています。

Habuの買収により、LiveRampはお客様にさらにユニークなソリューションを提供できるようになります:

  • クラウド、データウェアハウス、クリーンルーム間のデータをシームレスに接続し、煩雑さとインフラストラクチャの制約を軽減して、クロスクラウドコラボレーションを合理化、簡素化します。
  • メディアネットワーク、すべての主要CTVおよびTVプラットフォームを含む、あらゆるウォールドガーデン、プログラマティックチャンネル、またはメディアパートナーにおける測定のシングルビューを実現します。
  • データの分断をなくし、シグナルロスや 変わりゆく個人情報保護規制を確実に対応するために、先進のエンタープライズ・アイデンティティとコネクティビティ・ソリューションを提供します。
  • 業界をリードするLiveRampのデータコラボレーションネットワークを拡大し、パブリッシャー、ウォールドガーデン、小売業者、ブランド、代理店からなる世界で最もスケールの大きなネットワークへのグローバルな連携を可能にします。
  • より多くのデータにアクセスすることで、AI戦略を推進し、マーケティングの意思決定や活用事例を可能にする分析モデルを構築・最適化します。

Habu最高経営責任者のMatt Kilmartinは、「LiveRampとHabuは、プライバシーに基づいた大規模なデータコラボレーションネットワークを構築するという共通の目標を持ち、2つの相互補完的な戦略でデータコラボレーション市場に参入しました。LiveRampの一員として新たな一歩を踏み出すにあたり、我々はデータコラボレーションの次なる可能性を切り開くというミッションに、これまでと変わらず全力を尽くしていきます。」と述べています。

LiveRampの最高収益責任者であるVihan Sharmaの指揮のもと、HabuチームはLiveRampのデータコラボレーション戦略に注力します。

株主価値と財務への影響

両社の合意に基づき、慣例的な調整を経て、LiveRampは約2億ドルでHabuを買収します。この内訳は、クロージング時に支払われる約1億7,000万ドルの現金と、特定の主要従業員との間で将来的に権利が確定する権利未確定のストック・アワードおよびホールドバック合意書に基づくLiveRampの株式で構成されます。さらに、譲渡制限付株式報酬約1,600万ドルが、リテンションのために雇用を継続する従業員に譲渡されます。

Habuが加わることで、データコラボレーションにおけるLiveRampの競争力はさらに強化され、LiveRampの株主には次のような形でさらなる成長と価値をもたらすことにつながります:

  • クロスセルとアップセルの拡大 統合された機能により、既存顧客向けの強力で新しいクラウドおよびウォールドガーデン・クリーンルームのユースケースがいくつか展開されることになります。それに加えて、急速に拡大するコラボレーション・ネットワーク全体にLiveRampのコア・アイデンティティとコネクティビティの製品を拡張し、LiveRampプラットフォームのさらなる利用拡大をもたらします。
  • 新規顧客の獲得 シンプルでクロスクラウドなユーザーインターフェイスと強化されたセルフサービス機能を提供することで、LiveRampは、あまりテクニカルではないミッドマーケットの企業を含む、より幅広い顧客層への対応が可能になります。
  • グローバル展開 Habuのウォールドガーデンおよびプレミアムパブリッシャーのネットワークは、世界200以上のマーケットに広がっており、LiveRampのグローバル展開をさらに加速させます。
  • 様々な企業を網羅する新たなユースケース フリクションレスのクロスクラウド機能により、サプライチェーンの最適化や在庫管理など、マーケティング領域以外の新たなデータ連携のユースケースが可能になります。

LiveRampは、収益シナジーを含む今回の買収により、次年の会計年度には約1,800万ドルの収益が見込まれ、「ルール40」達成に向けた進展を促進することができると期待しています。

この買収はLiveRampの第4四半期に完了する予定で す。この買収は、LiveRampの2024年会計年度の売上高および非GAAPベースの営業利益に大きな影響を与えない見込みです。現金支出を伴わない株式報酬、購入無形資産償却、一時的な取引関連費用の増加により、GAAPベースの営業利益にはマイナスの影響が出ると予想されます。LiveRampは、2024年2月8日に2024年会計年度の第3四半期決算を発表する際に、2024年会計年度残りの見通しについて最新の情報を提供する予定です。

EvercoreはLiveRampの独占財務アドバイザーを務め、Baker McKenzieはLiveRampの法律顧問を務めます。Goldman SachsはHabuの独占的財務アドバイザーを務め、Gunderson DettmerはHabuの法律顧問を務めます。

2024年会計年度第3四半期決算速報

LiveRampは本日、2024会計年度第3四半期(2023年12月31日締め)の暫定決算も発表しました。

Lauren Dillard最高財務責任者(CFO)は「第3四半期は好調で、売上高と営業利益の速報値はガイダンスを大幅に上回りました。」と述べ、「さらに、売上のモメンタムも継続しており、2025会計年度に向けて大きな自信を得ることができた。」と付け加えました。

第3四半期については、次のような発表を予定しています:

  • 売上高は約1億7,400万ドルで、前年同期比10%増となり、事前予想の1億6,500万ドルを上回りました。ガイダンスに対する増収は、サブスクリプションおよびマーケットプレイス&その他の収益によるものです。
  • 営業利益は約1,500万ドルで、事前の予想800万ドルを上回りました。
  • 非GAAPベースの営業利益は約3,600万ドルで、会社予想の2,900万ドルを上回りました。
  • GAAPベースの営業利益と非GAAPベースの営業利益の調整表は本プレスリリースの付録に記載されています。

上記の暫定財務情報は、本書の日付現在における暫定的な見積りおよび情報に基づくものであり、当社の決算手続きおよび2024年度第3四半期の財務諸表の確定に関連して修正される可能性があります。当第3四半期の実際の業績は、これらの暫定的な未監査業績とは大きく異なる可能性があります。

第3四半期決算の詳細については、2024年2月8日に開催予定の決算説明会で発表する予定です。

カンファレンスコール

LiveRampは本日午後2時30分(東部標準時午後5時30分)にカンファレンスコールを開き、この買収についてさらに詳しく説明します。カンファレンスコールは当社ウェブサイト(www.investors.liveramp.com)でライブ配信がされ、録画再生も可能です。カンファレンスコールには電話でも参加可能で、電話番号1(888) 414-4513または1(646) 960-0379(海外の方はカンファレンスIDコード6394771)をご利用ください。

カンファレンスコールではこちらの資料が使われます。

LiveRampについて

LiveRampは、世界で最も革新的な企業に選ばれているデータコラボレーションプラットフォームです。消費者プライバシー、データ保護倫理、そしてアイデンティティの基盤において画期的なリーダーであるLiveRampは、ブランドと消費者の信頼を守りながら、他にはない透明性とコンテキストを備えたコネクテッドカスタマービューを構築するための新しいスタンダードを確立しています。LiveRampは、組織内、ブランド間、そしてトップクオリティのパートナーからなるプレミアグローバルネットワークを通じ、最も幅広いデータコラボレーションのユースケースをサポートするために、データが存在する場所であればどこでもコラボレーションできる完全な柔軟性を提供します。世界的に有名な消費者ブランドやハイテク大手企業から、銀行、小売業者、ヘルスケアリーダーまで、何百もの革新的企業が、急速に進化するコンプライアンスとプライバシー要件の最前線に立ちながら、顧客エンゲージメントとロイヤルティを深め、新たなパートナーシップを活性化し、ファーストパーティデータの価値を最大化することによって、永続的なブランドとビジネス価値を構築するために、LiveRampを利用しています。LiveRampはカリフォルニア州サンフランシスコを拠点とし、世界中にオフィスを構えています。詳しくはLiveRamp.comをご覧ください。

Habuについて

Habuはデータクリーンルームソフトウェアのグローバルリーダーであり、企業がリスクを負うことなくデータの価値から利益を得ることを可能にします。Habuは、社内外のデータを他部門、パートナー、顧客、プロバイダーとプライバシー保護とコンプライアンスに配慮した方法で連携させ、より優れたコラボレーション、意思決定、成果を実現します。本社はカリフォルニア州サンフランシスコとマサチューセッツ州ボストンにあります。Habuデータコラボレーションソリューションの詳細については、www.habu.comをご覧ください。